みなさん、こんばんは。
チンクエテッレでーす。
モンテロッソでランチの後にまたバッテッロ(フェリー)でリオ・マッジョーレへ行きます。この船でのルートは今のアイテナリーには無く、ストライキの日の特別コースです。よって船から見えるリオ・マッジョーレは美しいので久々に見れるのが楽しみです。
今回はラ・スペツィアからヴェルナッツァ→モンテロッソと進み最後の立ち寄り、リオ・マッジョーレまで全てバッテッロ。
画面左から船がやってきて、画面右に港があるんです。美しい風景はタイミングよ。あまりに待ちすぎると港についてしまいます。そしたらもう建物の風景は見切れてしまいます。その塩梅がわからないなら何度も撮っておくのが一番。粘りすぎるといい写真が撮れないのでそれだけはいつもお客さんにアドバイスします。
港に着いたらさっさと降ります。早めに降りるのはいいシャッターポイントに人が少ないところに行って写真を撮りたいから。
そこには既に先客が。
かもめが陣取っていました。やられたー!
船の上から見るとこの赤枠の辺りに行きます。
階段降りれば行けます。
かもめ、人馴れしている。
逃げもしないし、動かない。
仕方ない。この子をモデルに撮るとしましょう。
向こうもその気のようだし…
ポーズをいくつか取ってくれる。
優しいな。でも私、ビスケットとか持ってない。無償でお願いしますね。
いい子♪
みなさん、こんばんは。
チンクエテッレでーす。
ヴェルナッツァの夏がやってきました。天気には恵まれたものの、電車のストライキで間引き運転されていたものの、時間の読めない中、今回は全ての工程を変更しバッテッロ(フェリー)で移動ということになったのは昨日紹介した通りです。
今日はその続きのお話をしましょう。
通常ですと、ヴェルナッツァの港は小さいためバッテッロは一隻しか停めません。しかし、特別に増便して混雑しているために非常に珍しい同時に二隻が停泊するという景色を見ることができました。通常は一隻が停泊している場合は海の上でもう一隻は待ちぼうけします。
いいもん見たなとウキウキする。やっぱり世の中プラマイゼロだと実感中。
電車で移動の場合、乗り遅れた同じツアーのお客さんは次の電車に乗ってグループの後を自力で追いかけることがあります。
今回はそんなことができない。船の本数はそれほど多くないから。
だからこそ集合がスムーズに行われる。この日にできるなら、いつもそうあって欲しいけど…
さ、お隣のモンテロッソへ行きますよ。
モンテロッソも海が綺麗。
今年の春は雨が多く天候が不安定でした。海は晴れているに限る。
だとしたら海日和でしかも海のブルーが最高に素晴らしい。気のせいか周りもウットリしているようです。
フリービーチはそれほど混雑していないようですが、来月になれば子供達が夏休みに入ります。
家族連れから友人通しのグループなどが押し寄せることでしょう。
パラソルの花も随分咲いていますね。
お客さんはそこそこですね。しかしもっと花が咲いて満員御礼になるとチンクエテッレもようやく本格的な夏に入ります。
さて、いつものパラソル値段チェックです。
強気の値段。
1パラソルX2ベッドで1日30ユーロです。
今からこの値段ならさらに7月8月は見ものですね。
いいなぁ。
水着、持ってくりゃ良かった…
私、やっぱりこのモンテロッソが一番チンクエテッレで好きな村です。
海の色を青というより蒼と言いたくなります。
みなさん、こんばんは。
チンクエテッレでーす。
そんな今日にフィレンツェからここに来たことを紹介したいと思った私の意図を察する方は、在イタリアの人かイタリア旅行中の方でしょう。
そう。
今日はショーペロ。ストライキの日です。
電車が動かんって困ったイベントを行う日に当たってしまいました。金曜日あるあるのストライキです。
みなさん、イタリア旅行をお考えの方は金曜日の電車ストにご注意ください。
よってフィレンツェからいつものように観光バスで80人、せっせとラ・スペツィアに行き、ここからは全部、
『船♪🛳』
での観光と強制的に決まってしまいました。イレギュラー大好物の私にはウキウキしかありませんでしたが、果たして観光客はどう思っているのか?
電車で動くより船を使うと旅行会社としては痛い結果になりますが、私にはそんなん
『関係ねー!』
と思うのです。移動は確かに電車より時間はかかるし、立ち寄りの村も一つ減ってしまいました。
マナローラは今回割愛となります。
明らかに旅行会社の責任ではなく、ストライキなら仕方ないよねと言うことで別にクレームもなく一日みなさん楽しまれたのです。
ラ・スペツィアから次のヴェルナッツァまで1時間20分の船の旅。通常は1時間50分かかるところ、いくつかの村をスキップする形で船が運行されたため(恐らく電車のストライキのために増便した結果と思われる)、思ってたより短時間で行くことができました。
窓越しに見えるリオ・マッジョーレ。
絵のように美しい。本当に今日は天気がいい。チンクエテッレ日和です。
マナローラは今日は行きません。
残念ですが、フリータイムを考えると一つ立ち寄りを減らすことは苦渋の選択です。しかし海がバスクリンで綺麗ですね。これならヴェルナッツァのウニ達を拝める確率が増えました。楽しみです。
そしてヴェルナッツァに近づきました。
今回初めて上陸するチンクエテッレです。
さ、降ります。
海の魚ちゃん達も元気に泳いでるし、
ウニもたくさんいました。うまそー!
もっと混乱していると思われたチンクエテッレは電車で来る人がいない分、むしろ観光客が少なくて過ごしやすかったです。お客さんはチンクエテッレを訪れるのが初めての人って多いじゃないですか。だから比べられないのだろうけど、私や同僚達からしたら歩きやすくっていいねーって話をしていました。
そんな1日でした。
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
変な天気。最初は晴れていて暑いなぁってくらいですけど、午後2時くらいから空の雲行きが怪しくなり、ゴロゴロ音がする。あ、これ降るなと思ったところビショビショの人たちが市場の中を歩く。急いで入ってきたのかもしれません。外なんて見なくたって天気はわかるもんだ。
そういや日本の百貨店ってオシャレだったな。
雨が降ると店内を『Singing in The Rain』が流れ始めて、外が見えなくても雨が降っていることがわかったりしたものです。店員さんもそれに応じて紙袋にビニールをかけてくれる。
少し懐かしい思い出です。
今朝、ラジオから流れるティナ・ターナーの曲。彼女の曲ばかりが流れる中、何かあったんだとふと思う。
案の定、アメリカ人のお客さんが昨日スイスで亡くなったんだよって教えてくれた。83歳。
パーソナリティの声を聴かなくったって、曲を聞いてりゃわかるもんだ。
昨日の夜、コッパ・イタリアの決勝戦。
開始早々に大きなざわめきが家の下にあるパブで起こった。
『こりゃ、フィオレンティーナが得点したな』
案の定、ニコちゃんがシュートを決めたらしい。いっつも彼だね、ゴールするのは。
そのあとは至って静かで、パブから声が全くしてこない。
『こりゃ負けたな』
想像通り、
逆転負けです。インテル強かった。
パブのせいで試合を見なくても成り行きがわかってしまう我が家です。なんてわかりやすいティフォーゾの反応よ。
見えなくても知らなくてもなんとなくわかるもんですね。
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
はい、今日もメチャメチャ忙しかった。お客さんってどこから湧いてくるのかしら。みんな楽しそうですからこっちも嬉しくなっちゃいます。夕方になるとガッツリ疲れますが、なるべく疲れを明日に持ち越さないように注意しています。
今夜はフィオレンティーナ対インテル、コッパ・イタリアの決勝戦です。当然のように市場の住民たちもそんな話で盛り上がっています。彼らの中には私のようないつも応援しているという訳でないにわかがいると思いつつも、しょうもない喧嘩するくらいならこんな話題を監督よろしく饒舌に語っている方が健康的です。あと2時間ちょっとすればキックオフ。
そんな市場の住民の1人におばちゃんがいます。
今日はフィオレンティーナの紫色のTシャツを着ていて、まさにこの日に合わせたと言わんばかりのコーディネート。おお、心に秘めた熱い想いが伝わってくるぞと遠目で見たところ、Tシャツの下になんだか長袖のTシャツを着ているっぽい。日曜日あたりからフィレンツェは気温が上がってきて、今は半袖でも十分の気候です。2枚重ねは暑くなかろうかとよーく見ると、長袖と思われたものはタトゥーでした。
『!』
今年還暦になられたおばちゃんなんですが、どうやら冬の間に仕上げたらしい。黒が主色の両腕いっぱいに描かれたなんの刺青だかよくわからん。わからなくったって困りゃしないからツッコミもしないけど、そりゃ長袖の柄のシャツかと思った私はちょいと驚いたのです。
私は根本全てにおいて『人を傷つける訳でもないので自分らしく生きることはいいのでは』と思っています。LGBTQなどその過渡期であるまさに今って頭の硬い人たちがさらに型にはめようといろんな場所でギクシャクしているように傍目には見ていました。そんな意味では私は意外と他人は他人、好きにすればってタイプです。
ところがこと刺青に関してはなんとなく冷めて見てしまうのです。いいとも悪いとも言いませんよ、だって個人の自由だもん。宗教と同じで信じるものがあればどうぞご勝手に、でも私には勧めて来ないでねってのと同じです。その考えで行くと、おばちゃんの刺青は私の腕でもあるまいし、本人が満足しているならそれ以上でも以下でもないのです。
タトゥーは西洋においても数十年前までは軽犯罪者、船員、重労働の男性、程度の低く評判の悪い女性といった人たちのためのもので、決して肯定的なサインではなかったはずです。ローマ帝国下では剣闘士と奴隷専用のものだったそうです。レビ記(旧約聖書モーセ五書の一つ)にも禁止とされており、西暦787年の第二回ニカイア公会議では異教の習慣としてキリスト教徒はタトゥーを禁止されました。
時は大きく流れ、前世紀(1960〜70年代、ヒッピーの時代)から抗議運動が始まり、タトゥーは怒りや反逆、解放の象徴とされてきました。現在は年齢を問わずタトゥーは普通に文化としても受け入れられています。ハリウッドスターだって入れてるし、私のガイド仲間だってワンポイントくらいなら多くの人が入れています。たまにお絵描きみたいに肌の至る所に入れていますけど、仕事はちゃんとやっているので特に問題にもなりません。
ちなみに業界ではイタリアでは48%の人、2人に1人、つまり約2900万人がタトゥーを入れているというデータがあります。これ、世界で一番タトゥーが入っている国なのだと。続いてスウェーデン(47%)、アメリカ(46%)ですって。イタリアの数字を見て納得。そんなもんでしょうね。しかし、アメリカは置いといたとしても、スウェーデンた何だ?
私なんて子供の頃からそばかすがあって、美白だシミだって言う傾向の宣伝を見るたびに自分がまるで欠陥商品みたいで悔しい思いをしてきました。シミを気にする人を見るとそれはその人にとっては汚点のように大騒ぎしますけど、私なんてもう気にしようがないくらいあります。私は私、シミや黒子も生きてきた証だと手術の跡だってもう今となればなんともおもっちゃいないけど。
一度アメリカ人のおじいちゃんに、そばかすを褒められたことがありました。
『日本人でそばかすなんて珍しいね。とってもいいよ』
嬉しかったです。救われた気分でした。天然のタトゥーだと思えば私には自慢のそばかすです。
言い方悪いけど、今までいろんなタトゥーを見てきてはっきり言って、これ、素晴らしい!ってものに一度だって出会ったことがない。
本人が好きでやっていることなんだから、かまやしないさ。
冬のバカンス、いつもの南の島でやってきたのだろうと思いました。
せっかくだから今度、ちゃんと見せてもらおう。